○19世紀末期から20世紀の半ばまでにかけての大衆論は、主に大衆の集合体としての特質・振る舞いなどを直感的に解釈することが中心で、
本格的に科学的研究がなされ体系化されたのは20世紀の後半からとなります。それまでの心理学や行動学は個人を扱うことの方が多く、群集(大衆)というものを扱う必要性が皆無でした。 ○それは大衆が無価値だとか、権威がないからなどといった安直な理由ではありません。そもそも、目に見える“大衆”という巨視的な団塊を構成するための要素、それ自体が無かったのです。 視覚的に捉えることの出来るものといえばせいぜい“群衆”くらいのもので、今の大衆観とは質・量共に大きく異なります。 ○そこにメディアと大量消費、及び民衆主義(民主主義ではない)が加わることで、始めて“大衆”が現実のものとなったのです。 ○ここに記した「20世紀の詩」はあくまでも詩に過ぎず、科学的観点には立っていません。しかしながら、直感的解釈というものは後の社会心理学や行動学に少なからず貢献したという経緯もあります。 従って、基本編ではあくまで総体としての“大衆”について、いわゆる“リーダー不在の場合”の自然な大衆観に絞って記していくことにします。 |
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