○大衆社会は20世紀後半に至り、大きく変容を遂げました。
20世紀前半の教訓を基に、リーダーシップやマスコミ事業の重要性についても再認識され、
大衆を扱った社会心理学や行動学・犯罪心理学等も大いに発展しました。 ○20世紀後半において特徴的なのは、“群衆”よりも大衆にウェイトが置かれるようになったことです。 これは通信技術の発達などによって、一般に大衆社会と呼ばれる一種の仮想空間(世界)が構築され、それに伴い群衆も大衆現象の一部に過ぎなくなったためです。 かつては大衆という一つの部類に過ぎなかった人種が、一つの巨大な社会を形成するにまで至ったわけです。 ○もちろん過去にも、新聞王などといった労働者を煽っていた時代も確かにありました。 しかし、これは“群衆”を作る事が目的でしたし、少なくとも世論形成という意図は軽視されていました。 更に、今と違って“情報”を求めていた時代であり、大衆は“意見”など求めていません。 当時問題にされたのは、“情報”それ自体の真偽そのものであり、無思慮にまでは至らなかったのです。 無思慮は、マルチメディアが“大衆の情報処理能力”を超えた、つまり情報過多になってしまった時、始めて起こり得るのです。 ○ここでは経験編と銘打っている通り、大衆の本質を扱った基本編に対して、 現実やメディア(即ち仮想世界)などの具体的な事象についてを記していきたいと思います。 |
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