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20世紀の詩(うた) 実践編

○大衆論においての主軸は、いわゆる“大衆操作”ではなく“大衆隔離”に据えられています。 しかし、操作しないことには回避行動もままなりませんし、逆にこれを段階的に利用しない手はありません。
○実践編はあまり実践的ではないのですが、実際の行動において基本的におさえておかなければならない事、 大衆論の基本理念などを記していきたいと思います。
○ここでは、あえて注釈を省きました。今後追加するかも知れませんが、今のところ予定はしていません。


▼ 大衆操作
  1. 大衆は、農民・労働者・公務員・貴族などの階級差はもちろんのこと、
    性別や民族・国家の相違に因らずカオス的に散在している。
    無論、これらを抽出するためにはそれぞれの差に応じた対応が必要ではあるが、
    抽出さえしてしまえば、性格も行動原理も扱い方も、何もかもが同じである。

  2. 大衆には少数派・異端者を見下したいという欲求はあるが、
    這い上がろうとする心意気は皆無である。
    だから、目指すべき目標を創ってやる必要は無い。
    但し、模範的大衆を用意する必要はある。

  3. 大衆を扇動するために媚びるという行為は、それ即ち大衆主導を意味する。
    これは、大衆のレベルにまで自らを貶める事と同義である。

  4. 大衆に媚びるという行為は一見すると戦略上仕方の無いことにも思えるが、
    そのリスクは想像以上に大きい。
    それは即ち大衆の居る舞台と同じ場所に立つこととなり、
    一次被害を受けるのはもちろんのこと、
    (例え大衆になってはいなくとも)大衆になっている場合とさほど変わらない。

  5. 大衆は相対的にしか物事を判断できない。
    だから、極端に云えば真偽を大きく操作すればするほど、
    現実の方がずれていると錯覚をおこす。一種の隔離手法である。
    だが、大衆は心理的に扇動されていると“気付くこと”を嫌う。
    そのため、実は多少の差を付けるだけで囲い込むこと自体は出来る。
    ただ、この状態では他の同じレヴェルの何かに振れてしまうことを防げない。

  6. 大衆は理解できないものを、理解しようとまではしない。

  7. 統計や記録よりも、イメージ(固定観念)を利用すべきである。
    大衆は裏付けそれ自体よりも“裏付けを取ったこと”にしか注目をせず、
    イメージ通りならどんな嘘でも事実としてまかり通る。
    また、大衆に対しての大きな嘘は真実となる。

  8. 扇動は、ある程度のノウハウさえ身につければ誰にでも簡単に出来てしまう。
    しかし、扇情は一筋縄ではいかない。
    短期的には扇動でも構わないかも知れないが、
    長期的な計画ならば扇情で繋ぎとめておかないといけない。

  9. 大衆は頻繁に知ったかぶる。
    だが、“しろうと理論(注:差別語ではない)”に対して反動的精神が惹起するよう仕向ければ、
    大衆を“くろうと(物事を判断できる人)”に見立てて優位性を与えるよりも遥かに、 統制し易いものとなる。
    しかもこれには、無知の知まで発展する危険性は無い。
    大衆は結局、自ら考えないためである。ちなみに、知ったかぶりは直らない。

▼ 諸刃の剣
  1. 一般人にとってはギャグで済むことも、
    大衆にとっては柵(しがらみ)である。

  2. 大衆は、メディアが示さないと新しいことをしない。
    だから、新しいことを扱う際には細心の注意を払う必要がある。

  3. 大衆はメディアの反多数決主義に煽られるが、
    実際のところ少数意見は全く無視する。
    それは悪く云えば第四の権力の行動限界でもある訳だが、
    もし実際にバイアスが傾かれてしまうと今後は非常に辛い。
    だから、多数決には疑問を呈しても、少数を重視してはならない。

  4. クリーンなイメージを植えつけるには、
    全体をカバーして媚び諂うよりも、
    主要な部分だけを抑えてあとは無視する方が良い。
    しかし、無視した分野にはかなり詳しくなければならない。

  5. 地球圏のメディアには、大きく分けて二極が存在する。
    上下左右や色、思想の違いではない。

▼ 大衆文化
  1. 愛好家はそれに対し、知識や感性を以ってして熱狂する。
    大衆はイメージや惰性で熱狂させられ、しかも一貫性が無い。

  2. 大衆文化は本来の意味での文化とは関係ないが、宗教には関係する。
    宗教に縋ることはあっても、文化的な生活はしない。
    だからといって宗教が悪いわけではない。
    但し、ここで云う宗教とは新興宗教やオカルトの場合が多い。

  3. 古代の占いはカウンセリングという重要な役割を果たしていたが、
    現在は大衆の行動指針となっている。
    また、たった12、13星座に分けただけで全員を占える筈がない、
    とよく言われるが、大衆を分類するのなら(血液型占い)4つでも多いぐらいである。
    だが、大衆全体を動かすのは大変なので、
    何らかの方法でメリハリを付ける時には丁度良い(複数担当者へのシェア分割案)。

  4. 血液型による性格の差(経験論には基づかない)は、
    メディアによるインプリンティングであると結論付けられている。
    だが意外にも、大衆には差が見当たらない。
    決め付けている事が曖昧すぎるのだ。
    もっと生活の隅々に至るまで、害の無いように統制すべきであった。(過去形)

  5. 大衆は幾多ものタブーを有する。
    それはどんな倫理的、社会的、科学的観点から見ても、
    また素人目から眺めても、
    大した意味を持たない。

▼ ビジネスモデル
  1. もちろん、新興宗教がビジネスであるように、
    マスコミも宗教の一つである。
    だが、扇動というのは洗脳に比べ、
    より大規模に行える便利な管理方法である。

  2. マスメディアとはそもそも良いものである。
    大衆を管理・統制している点でも、従来の指導者の代わりとなる有益なビジネスだ。
    だが、現在マスメディアを運営している側は、大衆で組織されている。

  3. 大衆が大衆を管理できる筈が無い。
    だから、メディアを監視する組織が生まれたのも必然である。
    第四の権力は必要悪だが、大衆は許しがたいものである。

  4. メディア上層部は、他の上層部との駆け引きとは別に、
    大衆を統べるという責務がある。
    云っておくが、メディアサイドの大衆のことである。

  5. 大衆で組織されたマスメディアは大衆化の悪循環を繰り返し、
    情報伝達という本来の仕事もままならない。
    これは忌々しき自体であり、またチャンスでもある。
    →これだけは重要なことなので、とりあえず注釈として加えておきます。 マスメディアの大衆化が進行したのは、決して人口に対する大衆率が増加したためではありません。 その存在意義から、大衆がメディアに集中しただけなのです。 そもそも大衆迎合が進行したのもこれに起因するところが大きいですし、 情報配信という本来の仕事を大衆が求めていない事は、“大衆自身”がよく知っています。 それに伴い、“大衆以外の多くの人々”は大衆(マス)メディアに見切りをつけ、他の情報源に流れてしまったという経緯があります。 少し脱線しますが、見方を変えれば大衆はマスメディア以外にも集中する危険性を孕んでいるという事です(具体例は多過ぎるため省きますが、 大体は電波や紙面に乗ることの多い団体、組織、芸能界や政界などが特に悪化の一途を辿っています/これも一種の悪循環です)
    →例えるならば、これは少年犯罪などに似ています(ここでは、その当該少年及び周囲の人間の大衆性については追求しません)。 少年犯罪は統計上パーセンテージが減ってはいますが、 凶悪化が進んでいます。凶悪化の背景には、少なからず以前の凶悪事件の影響も絡んできます。つまりイメージの悪循環です。 大衆自体の“比率”(注:人口は増えているので、絶対数は増えている)は変わっていないので、その大衆的“イメージ”が悪循環を繰り返してしまうのです。 即ち、簡単に云えば大衆の大衆化が進行してしまうのです。 これは例えが例えなので荒唐無稽にも聞こえてしまいますが、これを国家権力で成し遂げてしまったモデルがあるという現実を踏まえると、 あまり強くは否定できません。
    →ちなみに「大衆集中」に価するのは、大衆が全体数の3割を超えた場合です。 少ない気もしますが、これを超えたらもう救いようの無い状況に陥ります。 逆に、10割にすることは原理的に不可能です。


▼ 重要事項
  1. 自身の事に関しては、大衆論と、
    そして大衆とも切り離して考えるべきである。

  2. 大衆ではないからといって、選民思想に取り憑かれた時点で大衆である。
    また、大衆論を妄信することも大衆への大きな第一歩となる。
    大衆論は信じるものではない。
    実際に利用し、何らかの利益を得られない限り無意味な存在である。

  3. 大衆論は、大衆から被害を受けたとき、
    又は被害が予測される場合においてのみその効力を成す。
    大衆を操作することに、それ程大きな意味は無い。

  4. 個人の大衆性は人格の問題なので、
    駄目なら諦めるべきである。
    問題は自身がその事実をどう捉え、どう行動するのかにかかっている。


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